笹井ホテルの『ささいなニュース』 NO.210
前回に引き続き、【マグウロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ】同シリーズからのご紹介です。
早速ですが、こんな例文がありました。
―「雨粒は洪水の責任が自分にあるとは考えない」
―「雨粒ひとつひとつは、花への貢献を認めてもらえない」
上のふたつの文は、どちらも雨粒の作用についての異なった側面を語っています。前述は、多くのマネージャーが考えさせられる事柄だそうです。肯定的な見方をすれば、後述のように、数多くの雨粒が共に働き、ひとつひとつが貢献していると言えます。
人は何をきっかけに一層の努力をしたり、最も高い山に登ろうとするのでしょうか?素晴しい成果を上げる者は、まず自分自身に責任があると思っているから行えます。昇給や昇進を得るためだけでは決してない。それは自己意欲[ self-motivation ]と呼ばれ、心と精神から湧き上がるモチベーション、そして自己に責任意識をもたせるモチベーションです。人に備わった力のうち、これ以上のものはないと言われています。(本文より)
このような意識が社員に芽生える機会は、どのような会社にも訪れるのです。それは、いわゆる「書き入れ時」など、一年のうちに数回、もしくは定期的に訪れる大きなイベントなどに頼るには充分だと思います。むしろそのような機会を見逃す手はないと思います。他にもプロジェクトによって招集されたチームにも同じです。
そして、我が社にとっても例外ではありません。先日、ほぼ全館貸切りの大きな団体をお迎えすることができました。入り込み時より、それぞれの部署で職務にあたり、夕刻より、宴会に向けた各部署より選出された社員が集められました。簡単なブリーフ・ミーティングの後始まった本番では、会場のオモテとウラをそれぞれが右往左往しました。宴会が終了すると即、会場の取り壊し、翌朝の準備を社員で行い、終了したのは深夜近くでした。勿論このような光景は、どこの会社にも見られることです。そして、このイベントが終わるとともに生まれる達成感を各々が充実したものとして味わったことと思います。そしてこの達成感が自然と各部署の壁を越えた会社全体の連帯感を生んだのではないかと考えます。単純にこのことは喜んでいいことだと考えます。
「誰の手柄になるかを気にしなければ、人は驚くほど素晴らしい仕事が出来る」
―エイヴラハム・リンカーン
もし、一夜明けて、この動きに逆風をもたらすものがあるとしたら、それはどこに潜んでいるのかと考えました。せっかく生まれたいわゆる「モチベーション」を損なう要因、大きく膨らんだ「モチベーション」をまたたく間に畏縮させてしまうもの。これらの要因には通常、事件、経営上の決定、失望、不十分な賞賛や報酬などが上げられます。しかし、私にはもっと単純なことのように思われます。
「セックスやお金よりも皆がほしがるものが2つある。
評価と賞賛である」
―メアリー・ケイ・アッシュ
ここで再び...
―「雨粒は洪水の責任が自分にあるとは考えない」
―「雨粒ひとつひとつは、花への貢献を認めてもらえない」
雨粒が洪水となる前に、それらを察知することは出来なかったのでしょうか?雨粒はそれだけでは何の作用をもたらしません。雨粒は洪水となって溢れだす前に雨水として溜まり、更にじっくりと時間をかけて増水していくのです。いたるところで雨水が溜まりはじめると一揆に合わさり、それが勢いとなって押し寄せてきます。それらを事前に現場で粒さに観察していれば、防げたかもしれません。(特:ここで「雨粒を減らせば?」と考えた方がいるとしたら、本当に雨粒の量をコントロールできるのでしょうか? 万が一に減らすことに成功したとして、それらをちょうど良くコントロールできるでしょうか? 今度は花が枯れる前に雨粒を増やさなければなりませんが、雨粒イコール人の数と考えるのはこの場合適切ではないかもしれません) あるいは、雨粒のもたらす作用としての花への貢献を普段より認めておれば、(自然界ではどうにもならないことであっても、相手が人間です)それらを昇華させることも可能であったと考えます。
「同じことを繰り返し行って、異なる結果を期待することは、愚かさの証明としか言いようがない」
―アルバート・アインシュタイン
先日のイベントが無事終わることが出来たのも、一人ひとりの従業員がその場において、責任意識をもって事に当たったからであると思います。その場にいられた私自身も楽しかったですし、大きな力を授かったように感じました。今度はその成果が試されようとしています。花を沢山つけることが出来るか・・。
十勝はいま、まさに素晴しいシーズンを迎えています。それにともなって、連日人員の足りないなか、孤軍奮闘する仲間を私は見ています。すでに雨粒が不足しています。「がんばって、辛いこの時期を乗り越えよう!」などと言うつもりはありません。しかしながら、それはあなた自身のためになるということ。そして、あなたの努力を見ている者が、仲間がいることをこの場で伝え、エールの言葉を贈ります。しっかり大きく膨らんだモチベーションを畏縮させてしまうのは、もったいないことです。
苦しい状況を打開してくれるもの。これを新しいアイデアに求めたり、他に優秀な人材を求めるであるとか、単に外へ向けて考えている人が多いのではないでしょうか。そして、大切で身近にある存在、苦難をともに乗り越えてきた従業員を失望させるのです。
「モチベーションはどれほど重要なのか?
状況を一変させてしまうのである。
あなたは世界中で、最も博識で、経験が豊富で、才能があるマネージャーかもしれない。しかし、あなたの従業員にモチベーションが欠けていれば、会社は月並みのものとなるだろう」
「プロジェクトの成功や失敗の責任を取るべき者の動きを鈍らせる障害となるものを取り除けば、当然モチベーションと団結心を促す環境が整う」
最後は本文中にも紹介されていた、私の好きなレーコディング・アーティストの歌詞より・・
♪"All I wanna do is have some fun. I got a feeling
I'm not the only one."
―Sheryl Crow, Recording Artist
「私のしたいことは楽しむことだけ。そう思うのは私ひとりじゃないはず」
―シェリル・クロウ
映画の紹介ではないのですが、この本に左の映画を観るよう勧める文がありましたので、添付しました。随分古い映画ですよね☆ 私がまだNYに住んでいた頃のものです。
エリック・クラプトンの挿入歌 『Change The World 』 は良かった。ベビー・フェイスとのミュージッククリップは、NJにあるホーボッケン駅で撮影されたもので、たまに一日一本の列車に乗って釣りに出かけるために利用しました。
*本日は「7」のつく日ではありませんが、急遽、指名打者登板のフロント・渡辺でした。
【マグウロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ】
モチベーション・マネジメント
How to MOTIVATE Every Employee
Anne Bruce 著
松本 茂 監訳
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